数年前になると思うが、「茄子 アンダルシアの夏」を観た事がある。ブエルタ・ア・エスパーニャでの1ステージを題材にした作品で、とても面白かった思い出がある。最近Youtubeで断片的だが改めて観てやっぱり面白いなと思った。続編の「茄子 スーツケースの渡り鳥」がOVAで2007年頃にリリースされていた。ちょっと観たくなって早速借りて観た。
一作目に付いては別の機会に触れるとして、二作目のスーツケースの渡り鳥はジャパンカップを題材にした内容になっている。主人公のペペ・ベネンヘリを中心としてチームのメンバーや関わっている人それぞれの想いが重なり、ゴールを目指していく。「勝つために走る」「生きるためには金なんだ」色々な想いがある。
ペペは故郷を捨てた身。柵のない自分には何が出来るか?好きなロードレースで勝つために走り続けるしか無い。真っ直ぐな生き方に感動を覚えた。
作品の長さは54分と長い方ではない。かえってこの位の方が長過ぎず飽きないと思う。日本の風景、どこか田園的な感じが上手く映像化されていて、日本でのレース雰囲気と言うモノが伝わる。
話は、ある一人の男性の死から始まった。
かつて世界選手権を制した男、マルコ・ロンダニーニ。
時を同じくして、ロードレースタイムトライアルのシーンが始まる。
主人公のペペ・ベネンヘリ。チーム・パオパオビールのエースになった様だ。
ジャン・ルイージ・チョッチ。マルコ・ロンダニーニと共に練習をした旧知の仲。チームパオパオのメンバー。
嘗てのチームメイト。現在はチーム・ゴルチンコのギルモア。
ゴール寸前、ギルモアにかわされるペペ・ベネンヘリ。
マルコ・ロンダニーニ葬儀の後。ルノー4に乗るペペとチョッチ。チョッチは悩んでいる様だ。
ペペはルパン三世にそっくり。
ジャパンカップ参戦のため、宇都宮にやって来たチーム・パオパオのメンバー。
雨上がりのコースを駆け下りるペペ。
30秒先のトップ3人を追いかけるペペとチョッチ。
「今日は俺たちの日だ!」
逃げるトップ集団。ダグダグ、ギルモア、ゾマン。
ゴール前、5人の先頭争い。
ギルモアとチョッチが抜け出した。
風よけに徹しチームメイトのチョッチを引っ張り続けたペペ。甲斐あってチョッチはトップでゴール。
そして「茄子」